Life Geeker

ワクワク働きたいアラサーリーマン。本業も副業も楽しく面白く稼ぐ」

資格をとるだけで市場価値は上がらない。資格で測れないスキルの方に市場価値がある。

いつからか忘れてしまったが、僕の頭には常にこの疑問が浮かんでは消えていた。

「お金を稼ぐことのできるスキルとはなんだろう」


僕は休日や業務後には自分の収入をあげるために、市場価値をあげようとする人が休日や仕事終わりで自己研鑽になにをしているのかに興味を持っていました。


そのなか気づいたことは、特に受験勉強とか真面目に頑張って評価されてきた優等生の方々は、「資格」とか「語学」とか「プログラミング」とか「MBA」とか、もうそれはそれは大好物なのではないのかと疑わんばかりに、熱心です。

周りにもたくさん、休日に資格の受験に費やしている人を周りでたくさん見かけます。


僕もそれに何か急かされるように、情報処理やTOEICの勉強に時間を費やすのが正しいと思って勉強し、なんのことはなく合格したときに、ふとある考えが浮かんだ。

「こんな簡単にとれる資格や勉強って一体どこで評価されるんだろうか」


周りの資格や勉強へのやらされている感をむきだしに、今日も同期は資格勉強をしている。

彼らには、名探偵コナンのアガサ博士がいくら「ま、待てぇ〜!新一!」をあの間抜け顔で連呼して止めても無駄である。彼らは黒づくめの組織を追うときのコナンに負けんばかりに妄信的だ。
もうすでに日本の悪しき偏差値教育が産んでしまった他者へのマウンティング精神が染み付いてしまっている。


世の中には箔のついた資格もあれば、資格ビジネスの波で過剰評価されているものもありますが、あの堀江貴文さんも資格がどれだけ不要であるかを述べています。

u-note.me






資格があればもっと自分は市場価値が高くなって、転職もしやすくなる、人より差がつけられる。
そんな思いをもって取り組んでいることはすごく尊敬に値するし、素敵なことだと思う。
ただ、はたして本当に市場価値を高めるための手段として「資格取得」や「勉強」は最優先事項なのだろうか。

つまるところ、

資格取得や勉強は自己研鑽というべきなのか。
なぜ人は資格取得や語学にすがるのか。
またお金を稼げる最も価値の高いスキルとは一体なんなのか。

ということについて考えたいと思う。



資格がお金を稼ぐこととは関係しない理由


私の見解では、資格や語学の勉強を自己研鑽の最優先事項として取り組むべきではないと思います。


なぜ、資格や語学のような測定可能なスキルを最優先として取り組むべきではないのか。



1つめの理由は、すでに体系化・標準化されているため、です。

体系化されていたり、すでに標準化されているビジネスを行う場合には価値が低くなり、
逆に体系化されていない能力は、身に着けている人が少なかったり、ノウハウが体系的にできないからこそ
スキルセットを持つ人に希少性が生じてお金を稼げるというわけです。



まず、価値のある能力と年収の関係について簡単にまとめました。


市場の変化と仕事の内容の切口でわけると、だいたいこんな感じではないだろうか。

  1. 市場の変化の影響を受けやすく、アウトプットが決まっていないもの
  2. 市場の変化の影響を受けにくく、アウトプットが決まっていないもの
  3. 市場の変化を受けやすく、アウトプットが決まっているもの
  4. 市場の変化の影響を受けにくく、アウトプットが決まっているもの


「アウトプットが決まっている」とは、なにをアウトプットとするか決まっているもの、と読み替えてもいいだろう。



これを年収ランキングと比較すると

nenshuu.net





Aグループ
→企業家、大手広告代理店、コンサルタント、作家
Bグループ
→医者、弁護士、政治家、パイロット、大学教授、学校教師、看護師、スポーツ選手
Cグループ
→システムエンジニア、漁師、派遣社員
Dグループ
→美容師、介護士



業界内のポジション、職種別、人材市場の需要供給などのパラメータは無視です。
なかをよく知らないのでご了承を。。。


Aグループにはyoutuberやイケハヤさんみたいな高収入ブロガー、人気作家、プロデューサーもいるだろう。
基本的にAグループが一番収入が高く、B,Cとなるにつれて年収が低くなっていることがわかる。


Aグループに注目してもらいたいのだが、スキルセットが明確に分かるものはほとんどない。

たとえばブロガーを例にとると、

ブロガーのスキルセットってなに?
情報収集力と文章力?ちなみにそれどうやって図るの?


つまりAグループに属する人たちのスキルは体系的にまとまっていない
のです。


「アフリカで新規事業つくれます」ってスキルがきちんとした精度で測れますでしょうかという話です。
現状、それは難しいでしょう。


逆に資格や語学スキルは、体系化されてしまって誰でもできるように設計されているため、
身に着けているスキルはみな同じであり、大して価値がないということです。


ではすべての資格はみなが簡単に取得できてしまうため、価値がないのか?
これは自明ですが、Noです。


Bグループを見れば分かるとおり、すべての資格が体系的・標準化されているから価値がないといっているわけではない。
医者の平均年収は高いし、弁護士だって供給過多と言われている中でもかなりいい額でしょう。

問題は取得までのハードルが高く設定されていることから
市場の影響を受けにくい業界であることから、賃金が下がることが少ないと思われます。


CグループよりDグループの方が付加価値が高い理由については、仕事がある程度標準化されているが、
市場の変化を受けやすい方が、基本的には仕事が多かったり、人が急に足りなくなったりして、仕事のチャンスが多いからです。

このように、体系化されたスキルはアウトプットの形が決まっていたり、市場にさらされていることが多いため
あまり自分の価値を高めることにはならないだろうと考えています。


価値のあるスキル

では、自己研鑽としていったい何をすればいいのかですが大きく2つあると考えています。

生産性を上げるスキルに注目する

たとえ標準化された仕事でも、一人の給料でどれだけ分の働きが実現できるとなれば、価値はあがるでしょう。


たとえばプログラマー等の職業は、つくるものがほとんど決められているのにもかかわらず、
生産性が圧倒的に異なりやすくなるため、アメリカなどではとても高収入の職業として人気を集めています。



このスキルの場合は、なんでもいいからそのスキルが人よりどれだけ早くできるようになるだとか
人に聞いたりやネットで調べたりする時間がどれだけ減るのか、といったことに着目して勉強するのがよいと考えています。

自分の強みとしたい情報カテゴリーを複数決めて圧倒的に情報源を取得する


もう一つは、自分が関心のあることや興味のある分野についていくつか圧倒的に詳しくなることです。


大切なのは、「これを読めば大丈夫」という感覚を持たないことです。

むしろ、じぶんの関心にあった細切れな情報源や思いを大切にしたほうがいいです。

細切れの情報を蓄積して組み合わせていけば、いずれアイデアが生まれ、
アウトプットの形を決められる能力になります。さっきのAグループ、Bグループに属するスキルセットです。


そのために具体的に何をすべきかといえば、
自分のインプット源を圧倒的に増やして、よく考え、整理して発信する。
ということを愚直に続けることが、実は一番の自己研鑽なのではないかと考えています。

場合によってはビジネスをすることになる人もいれば、twitterやNews picksなどのニュースSNSで自分の考えを発信したり、ブログに書くなど。

とにかく、目先の利益や目標を無視して取り組むことが重要です。



資格にすがりたくなる理由


体系化されていない情報に時間を費やすことは、少し勇気がいるのかもしれません。


資格に食いついて頑張るのは簡単ですし、
何より安心感があります。


が、そこで思考停止してはやはり高い見返りを得ることはできないのだなと思います。
誰かが決めたことをやるのではなく、形の見えないところに、本当はもっと価値のあることがたくさんあるのだと思います。




価値があることとは何かを考えることを放棄せず、自分で価値あることを見つけたり、結びつける勇気をもつことが
本当に価値のあるスキルなのではないかと、日々インフラエンジニアをしていて思います。